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1.塗装の目的 |
塗装の主な目的は、物体の保護と美化ですが、そのほかに特殊な目的で塗装を行なうこともあります。 物体の保護とは、大気中の水・酸素などの物質による老朽・腐食の条件から被塗物を守ることであり、美化とは、希望の色彩・模様・光沢・平滑性・材質感をあたえることです。 特殊な目的には、電気絶縁・防火・防菌・防虫・防熱・標識などがあります。 |
2.木材と塗装 |
塗装という作業は、一般に、全作業の仕上げ工程です。この仕上げの良否によって、製品の価値が左右されるといってもいいすぎではありません。 あらためていうまでもなく、木工塗装の主な目的は、木製晶の美化と保護とにありますが、従来から、木工塗装では、どちらかといえば、美粧一物体を美化することが目的の第一と考えられており、現在でも美粧に重点がおかれているといえましょう。 しかし、近年は木材塗装でも塗膜による物体の保護という点がとくに強調されるようになっており、用途に応じて、たとえば、耐候性・耐薬品性・耐湯性・耐水性・耐熱吐・難燃性・耐衝撃性・耐切削加工性・穿孔加工性などが、美粧効果とともに重要視されています。 さらに、最近では、量産塗装という観点から、塗料・塗装の分野に対して、必要な塗装をよりはやく、より安く行なうことが要望されています。これらの要望に呼応して、ここ20数年の問に、わが国の木工塗料、あるいは塗装の分野も大きく転換し、進歩をとげました。すなわち、塗料では合成樹脂塗料の発達に伴い、これまでのラッカー、油ワニスとともに、ハイソリッドラッカー・ホットラッカー・ポリエステル塗料・ポリウレタン塗料・アミノアルキド塗料・アクりル塗料などが実用化されています・また、ごく最近では、光硬化型塗料・電子線硬化塗料・トリクロルエチレン系溶剤使用塗料が実用段階に入りつつあります。 塗装手段・機器・装置の面では、自動吹付機・カーテンフローコーター・ローラーコーター・ボットムコーター・エアレススプレーなどの塗装機および高性能の研摩機の出現があり、これらと適当な塗料との組合せによって、強制乾燥、流れ作業方式による量産塗装が実現されています。 最近は、木材に塗装といっても木材を基礎材とした構成材・加工材を対象とすることが多くなっています。木材塗装における被塗材質の例をあげればおよそ次の様になります。 合板(化粧ばり合板を含む)パーチクルボード・ファイバーボード・むく板・プラスチック強化木材・樹脂含浸紙 なお、そのほかの構成材、加工材の塗装には、.一般に木材用およびその塗装の方法を応用するのが普通です。 塗料および塗装はますます多様化し、複雑になっています。 適切な塗装を行なうには、被塗物である木材に対する知識とともに、塗料、塗装技術をじゅうぶんに体得することがよりいっそう必要になってきました。 |
3.木材塗装の特殊性 |
木材塗装が金属塗装と異なる大きむ要素は、つぎのような素材の複雑な構造と性質に起因しています。 1)樹種が非常に多い。 2)構造上、温度、湿度の影響を受けやすく、常に膨張・収縮を繰り返す。(含有水分、多孔性) 3)構造上、素材が不均等である。 4)素材表面の複雑な状態(木理・肌目・杢)を生かす透明塗装が主体となっている。 したがって、木材を適切に塗装するためには、素材の性質や組成をじゅうぶんに熟知したうえで、それらに対処することが必要です。 |
4.木材の種別 |
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