マルヤ通商株式会社
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接着剤の選び方

1.何と何を接着する

接着剤の選定と言うのは思ったより難しいものです。
接着剤そのものが種類が多く更に使用方法や条件が複雑で組み合わせが多岐にわたるからです。
しかしその中で意外に忘れやすいにはつけるものが本当に接着が可能な材料なのかどうかと言うことです。
原価低減により安いポリエチレン部品を採用したところ結局接着ができずむしろ高い物についてしまったなどのご経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。まず接着する材料の性質を良く検討した上で接着剤を選ぶ必要があります。

2.使用目的

接着剤をどのような目的、用途で使用するか。強力な構造用接着剤か、一時的な仮止め接着か、充填接着か、あるいはコーティング材として使用するのかで選ぶ接着剤の種類も変わってきます。
例えば力を伝達しなければいけない金属同士の構造接着で力を吸収、緩和する弾性接着剤を選んでも意味がありません。
また、充填接着剤の中でもポッティングの場合は流れやすい低粘度のものが必要ですが、反対に垂直面などに接着する場合は流れを止めた高粘度の接着剤が必要になります。目的、用途に合う接着剤を選択するにはその接着剤の基本的な性状、性質を見極めなければなりません。


3.接着後の条件

被着材への接着性と目的、用途に合う接着剤のグループが選択できましたら次は接着した後どのような条件が加わるのかを考えて見ましょう。
常に水や薬品がかかる、高温にさらされる、振動がかかるなどの条件を十分把握して、それに見合う接着剤の性能を選びます。
せん断接着力が200キロもあるからと言って屋外の振動がかかるところに瞬間接着剤を使用してはいけません。


4.接着時の条件

接着剤の選定は今まで述べた三要素を満足させることが絶対条件で、その後に選定した接着剤に合わした塗布または接着条件を設定していくのが正しいのですが、現実には生産性や既存ライン条件が優先されてしまうこともあります。
硬化速度、塗布方法、機械特性、安全衛生などの限定された条件に合う接着剤を選びます。


5.コストは

接着剤はその基本機能として物と物をつけることにより新しい価値を生み出すものです。
したがって1キロあたりの価格が高いとか安いとかでは判断できません。
信頼性、作業性、安全性、実質使用量、設計の自由度、被着物の付加価値などを考慮する必要があるます。
さあ、これで接着剤の選定が終わりました、次は皆さんが選んだ接着剤を使ってみましょう。


接着条件
接着時の条件
コスト


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